会社が長続きしない原因として、プロセスが疎かにされることがよく挙げられます。
特に利益が出始めると、その利益を使って高級車やブランド品を購入したり、贅沢な生活を送ったりすることがあります。
しかし、このような消費行動は会社の将来を考える上で重要な資金を浪費することになります。
私が見てきた中で一番多い失敗例は、会社の利益が上がるにつれて、経営者の余裕や意識が減少していくことです。
つまり、利益が上がれば上がるほど、経営者が利益に甘えてしまい、会社に対する熱意や努力が薄れていくのです。
当然、このような状況では会社の成長や発展は期待できません。
もちろん、優秀な人材を揃え信用と信頼を築ければ、会社は成長していく可能性があります。
しかし、優秀な人材も金銭よりも信頼性や経営者の姿勢に重きを置くことがありますので、経営者は自身の信頼性を確認する必要があります。
失敗の原因には、様々な要素があります。
初めは夫婦で美容室を開業し、格安で利用できる美容室として成功を収めました。
その成功によって、2店舗、4店舗、5店舗と拡大しました。
しかし、その成功によって得たお金を使って高級マンションや高級車、高級時計を購入し、豪華な生活を送るようになりました。
さらに、夫は異業種交流をし、毎晩飲み歩くようになりました。
ところが、脱税の問題が発覚し、多額の支払い命令が下されます。
その結果、マンションや高級車、高級時計を売却し、以前のアパートに戻り、軽自動車を乗る生活に戻りました。
その後、夫は新たに居酒屋を開業しようとしましたが、ここで転落することになりました。
この失敗例は約10年間にわたる出来事です。
この失敗例からわかるように、経営プロセスの欠如が見られます。具体的なプロセスや戦略の構築が行われず、一時的な成功に酔ってしまった結果、持続可能な事業展開ができなくなりました。
経営プロセスは、会社のビジョンや目標を設定し、それに向かって計画を立て、実行し、継続的な改善を行うプロセスです。
適切なプロセスが構築されていれば、外部の変化や課題にも柔軟に対応できるでしょう。
この失敗例を通じて、経営プロセスの重要性が明らかになりました。経営者はビジョンや目標を持ち、継続的なプロセスの構築と改善に取り組むことが必要です。
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